挿す、という響きがなんてしっくり。あれよあれよと言う間に夏の主役スタイルを作るサンダルたち。ファッションの文脈をしっかりとなぞらえるクラシックなデザインとの組み合わせだから、驚くほど現代的なコーディネートに仕上げてくれる。


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よく見るとカラフルなグリッターが埋め込まれているスケルトンのスリッポン。遊び心たっぷりなシューズを主役にしたら、なんだか心が解き放たれた。気づけば大人のヌケ感という難題もさらりとクリア。









DESIGNER’S STORY


DESIGNER’S STORY
Maryam Nassir Zadehは何でできているのか。

スタイルセッターなる人びとは世界に数多く存在するけれど、NYで活躍する彼女と肩を並べる人がどれほどいるだろうか。その名「マリアム・ナッシアー・ザデー」を刻んだダウンタウンのブティックをスタートしたのが2008年、満を持して2013年春夏にコレクションとフットウェアブランドをスタートした。彼女のブティックには独自の審美眼を通した様々なアイテムが整然と並んでいる。MARNIやISABEL MARANTなどの世界的なブランドから、パーソナルで小規模経営のブランド、そしてメキシコ、キューバ、ブラジルなど旅を愛する彼女が世界中の蚤の市で目をつけたオブジェ。その全ては、マリアム自身のアーティスティックなセンスのミクスチャであり、毎シーズン、新しいという理由ではなく自らのスタイルを熟知した女性がワードローブに加えるなら、という主体性を起点としている。40年代、80年代、90年代といった昔ながらのシェイプを愛し、母親や祖母の写真から着想を得ながら、彼女がミューズと呼ぶ友人たちから得たインスピレーションを昇華させるという。写真やテキスタイルや貝までも、目にするすべてが彼女の眼鏡を通して形になっていく。洗練と女性らしさ、そして驚きが詰め込まれた彼女の服はいつもの装いに彩りを与え、そのアクセサリーは必ず服の魅力までもブーストしてくれる。カラフルでシアーな2019年春夏コレクション。時と場所を経て生まれたマリアム流の心躍るリゾートスタイルはファッションの楽しみそのものを再確認させてくれる。


2019 SPRING / SUMMER COLLECTION
春夏コレクションのルックブックもセンスの塊そのもの。









PVCの上品なヌードベージュが足元を涼しげに仕上げる。麻のジャケットやクラシックな要素の強いコーディネートもさらりと垢抜けスタイルに。





BUYER’S EYES


BUYER’S EYES
着る人に寄り添い、インスピレーションを与えるブランド。


LADY’S BUYER 神戸ほずみ


今、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの人気を誇るMaryam Nassir Zadeh。NYにお店を構えているとこともあり、そこに訪れるファンも多いブランドです。このブランドは、デザイナーのマリアム自身にすごく影響力があるんです。お店やショールームに訪れると、彼女の感性や色使いがはっきりと表れているので、そこからバイヤーの自分たちもやりたいスタイルが見つかったりインスピレーションが湧いたりします。彼女の感性にはファッションやアートが融合されていて、いろいろな要素が渦のように吸収されて、彼女らしくアウトプットされているようなところはすごくニューヨークらしいブランドだなという感じがします。またバイイングに行って話すと、彼女は必ずその国やお客様に寄り添ってアドバイスをしてくれるんです。体格や年齢、ムードまでしっかりと把握したうえで、自分の世界観の中の一部を切り取ってこんなふうにすると素敵なんじゃない?というふうに。まるで錬金術師のような彼女のアドバイスは世界中のバイヤーが楽しみにしていて、しっかり一店舗ずつと密にコミュニケーションを取ることができているのも、ブランドとして非常に素晴らしいと思いますね。今シーズンはパッと目を引くPVCのシリーズをメインに買い付けています。カラフルなアイテムから受ける高揚感をテーマにした春夏のADAM ET ROPÉのテーマにぴったりの、オレンジ、ミントグリーン、ピンクなどのカラーアイテムが勢揃いしています。





カラーとクリアのアクセサリーは、今年の夏の代名詞的存在。履くだけでアップデートされる一足。この子のシンデレラはどこ?




Photographer: Sodai Yokoyama
Stylist : Arisa Tabata
Hair: Yuko Aoi
Make up: Dakuzaku(Tron)
Model:Anahi Puntin(Unknown)
Editor: Yuka Sone Sato